4歳と10カ月になる息子二人。
毎晩読み聞かせをしながら寝落ちするのが習慣となったのは、4歳くんが当時1歳になる頃くらいから。もう3年くらい経ちます。
4歳くんは本が好き。3歳くらいから長めの物語が好きになっていて、「かいけつゾロリ」や「おしりたんてい」、「ほねほねザウルス」といった絵本というより児童書にはまっています。本好きになってほしいなという魂胆の父としては良い傾向だとうれしいところなのですが。読み聞かせする身としてはなかなか大変なのです。。まずは長い。。それから読み聞かせしづらい。地の分とセリフがばらばらに書いてあったり、細かい解説が長々と書いてあったり、本編と関係ない要素があったりと。読みのに頭を使うのです。笑。絵本って読み聞かせがしやすいようにうまく書かれているんだなとわかります(読み聞かせしやすいってのは良い絵本の基準なのかも)。
だから、仕事で疲れて帰ってきたときとか、土日で遊び疲れたときは、こっちのほうが先に寝ちゃいます。「おーきーてーよーんーでー」と何度も起こされながらなんとか読み進めるものの結局先に寝ることが多々。。
さて、そんな中、10か月くんもだんだんと絵本に関心持ち始めてきたのか?4歳くんに読んでいると割り込んできます。そこで、ひさしぶりに、せなけいこさんの「あーんあーん」を読んでみました。4歳くんはしっかり内容を覚えていて、知っている展開で進んでいくのが心地よいのか何度も読んでというのです。こちらとしては、ゾロリの100分の1くらいの文字数なのでいくらでも読めます笑。絵本の大きさも手のひらサイズで疲れません。
あーんあーんの良さは一文が短くてテンポが良い。難しい言葉はなく、1歳くらいでもわかる内容。それから私が好きなところが、ストーリーがしっかりしていること。このサイズの絵本は簡単なストーリーがある本もありますが、せなけいこさんの絵本は短い内容の中で、導入から話が展開して、最後にしっかりオチがある。これはせなけいこさんくらいではないかと思います。
しかも、オチがおもしろい。
名作の「ねないこだれだ」も好きですが、あーんあーんは特にオチが好き。まさかそう終わるんだって驚きとかわいらしさがあります。途中の展開も発想が子どものような柔軟さ。4歳くんが赤ちゃんのとき、彼も最後のところが好きで何度も読んでと。網の代わりに抱きあげて楽しんでいました。
4歳になった今読みかけしてみると、4歳くんは子どもがたくさん出てくるところで、これはまるまるくんと友だちにしたり、これがばあばでこれがじいじでと親戚にしてみたり、新しい楽しみ方を発見しました。登場する子どもの服の色彩も豊かなので、飽きが来ずたのしめる名作なんだと子どもたちの反応をみてすごいなと実感しました。
一家に一冊。長く楽しめる絵本としてオススメです。