絵本が大好きな4歳くん。本棚が並んでいる部屋の角にクッションを置いて秘密基地と名付けてました。今日は秘密基地に連れて行ってくれて、終わるまで待っててとおもむろにぬりえをはじめました。
勉強机は他の部屋にあるのに、秘密基地を作りたい気持ち。自分だけの特別な場所。好きなものがある場所。
4歳くんにとっては絵本部屋が心地良い空間だったのだろう。4歳くんのすべての世界の中ではじめて自ら創り出した居場所。
そんな特別な場所に招待してくれたときの彼の目は少し悪いことをするときのどきどきとわくわくが入り混じったような。誰もいないけれど少し声を潜めて。
彼の世界は絵本棚の横の30センチメートルのスペースからどんどん広がり、軽々と飛び立っていくのかと思うと、今の時間がひときわ大切に思える。