我が家にはたくさん絵本があるのです。気づけば数百冊・・・。絵本はとてもいい。でも、絵本の良さは3つあります、なんて野暮だなーとは思いつつ。
それでも一つあげるなら、絵本の良さはやさしいところだと思うのです。人を恨んだり憎んだり、ましてや殺し合ったり。小説やマンガではよく見られる描写。でも、絵本では人のやさしい部分を描くことが多い。そうじゃない絵本もたまにあるけど、それは買わない・・・
どろ水をコップに入れると砂が沈んでいききれいな水と分離します。コップの上の方にある水の上澄みのキレイなところを描くのが絵本のような気がするのです。
決して人はキレイなところだけではないけれど。まだ世の中の多くを知らない子どもたち。これからいろいろなことを体験するでしょう。すべてが子どもにとっては包まれたプレゼントのよう。
親である私たちからは、世の中の上澄みの部分。きれいなところを伝えてあげたい。人の心の美しいところ。空の色がきれいなこと。家族、友人、自然への愛情、慈しむこと。
こんな上澄みを伝えてくれるのが絵本だと思うのです。だから絵本はやさしい。絵本を読むほど子どもたちの心がやさしさで包まれたらいいなと。